まいてつ(鉄道関連)

作中に登場した鉄道関係(レイルロオド等)と現実の関係についてヲタ視点的に紹介。
そこまで詳しく考証してないのでガバガバなこと書いてたらごめんなさい。

レイルロオド-ハチロク(国鉄8620形蒸気機関車初号機)


詳しい解説は作中通り。初めて本格的に国内量産された3軸蒸気機関車。
動輪粘着力が後に製造された大型機と比べても非常に高く、主要幹線で一線を退いた後も各地のローカル線にて活躍した。
そのためか、静態保存されている数も多い。

・8620


 

作中で登場するトップナンバー8620は青梅鉄道公園にて静態保存されており、走行することはできない。
キャブ下のラインがS字になっており、初期型の形状を残している。

作中では富士川橋梁の崩落に出くわしているため東海道線を走っていることになるが、実際に8620が東海道線を走ったことはおそらくない。
現役時代は鳥栖や吉松(微妙に人吉を掠ってる)、最終期は四国での士業であった。


・8630/58654(動態保存機)

現在動態保存されている8620形は、8630・58654の2機。

内8630は車籍を持たないため一般営業路線を走行することができず、京都鉄道博物館内でSLスチーム号の牽引をしている。



8620と同じく初期型ではあるが、現役時代に改修されておりキャブ下ランボードが後期型と同じく円弧になった。



一方、58654はJR九州のSL人吉牽引機として営業運転を行っている。
一度引退するまでの晩年は国鉄湯前線(現在のくま川鉄道湯前線)を走り、人吉のSL記念館にて保存。その後多くの部品を新造する形で復活を遂げた。
その後台枠破損により再度運転から退くことになるが、今度は台枠を新造して復活。営業路線を走行する最古のSLとして君臨する。



球磨川第一橋梁を渡る58654。湯前線を走ることは無くとも、球磨川に汽笛を響かせる姿はなんら遜色ない。

・湯前線での走行
・台枠破損から復活(協力:日本車輌)
・お召し列車牽引

等、作中のハチロクに関するエピソードのモチーフにもなっていると推測できる。

なお、湯前線の最後のSL運用であった貨物列車を牽引したのはこの58654。
また一時全廃される前の8620最後の1両(48679)は湯前線用であった(上述通り最終運用が終わった後、第二種休車で車籍だけは残ったもの)こともあり、人吉と8620の縁も深い。

・28661(品川の妹)

ハチロクがグランドでお召し列車を牽引した時のエピソードを語る際に登場した品川の妹。
8620形の中でお召牽引指定機となっていた28661(現存せず)のことであろう。
なお先述の通り8620が品川機関区に在籍した記録はない。

・58623(こはる)

ハチロク編にて台枠不具合が発覚した8620を救った日本車輌製造製1号機。



日車製の1号機ということで日本車輌製造の豊川工場のメモリアル広場に保存されている。
広場自体は非公開だが道路に面した場所にいるので見ることは可能。

ただし、作中で語られるように工場製の1号機であるのでトップナンバーのオリジナル性が残っているか、と言うとそうでもない。
製造番号としては後期であり、ランボードも二段でデフレクタも切込みがある(いわゆる門鉄デフ)仕様ではない標準型。

ちなみに現役機58654は台枠破損の危機に陥った際に
・日立製作所で奇跡的に図面発見
・日本車輌製造で台枠新造
と二社のファインプレーによって窮地から復帰を遂げている。

また作中の58623が御一夜に輸送される際の 豊川→名古屋港→船舶 という流れは、
実際に日本車輌製造豊川工場から車輌を輸送する際のルートでもある。
(国鉄が廃止されている世界観なので東名古屋港までは名鉄か?)

・48696


まいてつ続編に登場すると噂される8620型。大牟田市の大牟田動物園にて静態保存とされているが……。



あまりに酷い姿。
現役の58654に部品を提供しているとはいえ屋根もなく野ざらしなため保存というよりは放置に近い。
作中のハチロクが58623から部品をもらったエピソードの元になっている可能性はある。

レイルロオド-れいな(キハ07sディーゼル気動車)

キハ07の前身は国鉄キハ42000形ガソリン気動車であった。
西成線列車脱線火災事故によりガソリン燃料よりも引火しにくいディーゼルでのエンジン開発が急がれるようになる。
やがて作中でれいな本人が言うように、ディーゼル式・電気式・天然ガス式等への改造がなされることとなる(※電気式は計画のみ)

・キハ702(元キハ07-5)




1935年製造、キハ42029(ガソリン)→キハ42505(ディーゼル)→キハ07 5(称号改正)→キハ702(片上鉄道譲渡)と長い歴史を誇る。
ポーレット編でのエピソード通り、ガソリン→ディーゼルの改造でトルク増大した結果、台車への負荷が増したことによるトラブルが増大した。
れいなはガソリン気動車へのロールバックをしたようだが……。

片上鉄道に移動した他のキハも含め、多くの気動車が機械式から液体式変速機への改装が行われおり、その場合ガソリン気動車へのロルバは可能なのか?という疑問があったり。
(ポーレットが運転の時にクラッチペダルがどうこう言ってる場面があるのでもしかしたら07sは機械式のままなのかもしれない?)

・キハ07 41




九州鉄道記念館所蔵のれいなの妹。
キハ702は片上鉄道時代に前頭部1灯式から丸目の2灯式シールドビームに改装しているので、より原型に近いのはこっち。
先頭部が円形の流線型になっているもので現存するのは上記の2両のみ。

・キハ601(元キハ07 29)




現存するれいなの妹枠として紹介。奥にいるのはキハ602(元キハ07 32)
運用終了となった2007/3/31の時点で車歴71年を誇ったキハ601は気動車の営業運転最長記録となっている。
602は残念ながら解体されたが、601は動態保存されている。続編にワンチャン……。

レイルロオド-ニイロク(国鉄20系特急電車 クハ26001)

伝説の高速特急こだま用に制作された国鉄特急形の最高峰、20系。
こだま形とも称される大きなボンネット構造、掲げられた逆三角のエンブレム、JNRの金属プレート等、その後の国鉄特急型デザインのベースにもなっている。




ニイロクのモデルとなる20系第一編成の先頭車クハ26001は川崎重工業車両カンパニーの兵庫工場の入り口に0系と共に鎮座している。
クハ26001→クハ151-1(称号改正)→181-1(仕様統一)→クハ26001(復元)

ニイロクは作中であまり多くを語らないが、とりあえず国鉄小倉工場での20系(151系)製造は行っていない。
そもそもまいてつの世界観では国鉄が幹線の電化すら出来ずに廃線になっているため電車に関しては謎が多い。

現実の九州は大部分が交流電化(グランドでナインスターズを率いた八代〜熊本も例に漏れず)だが、20系は直流専用。
また、ハチロクやれいなは1両に制御と動力があるが、20系はクハとモハで4両1ユニット、それを2つ組み合わせた8両が基本編成である等々……

ニイロクの復活も含めてまいてつの続編ではどういう流れで鉄道が広がって行くのか、気になるところだ。

レイルロオド-アルジェマイネ・ドライ(銚子電鉄デキ3形電気機関車)


PS4版のVRコンテンツとして登場したレイルロオド。



銚子電鉄の仲ノ町駅脇の車庫に動態保存されている。駅の入場券を買えば場合によってはすぐ近くまで行くことも可能。
1922年製造でハチロクと同い年。狭軌(1067mm)の電気機関車では国内最小。
PS4版を所持していないので彼女が何を話しているのかはわからないが……。

ナインスターズ(クルージングトレイン)


まいてつのハーレムグランドルートにおけるテーマ、ナインスターズ。



モデルは言わずもがな、豪華クルージング列車の火付け役となったななつ星in九州。英字でSEVEN STARS KYUSYU。
牽引機がDF200-7000、客車が77系7000番代7両編成と何から何まで7にこだわったコンセプトになっている。

一方ナインスターズは

8620+キハ07+客車4両・食堂車1両・貨車2両(レム9100) で一応9両となる。
なお八代以降は20系4両または8両になるので壮大な珍ドコ編成になる模様。

本編中の編成で何故か唯一名指しされる貨車レム9100。
実際に存在したのはレム9000で、レム5000の高速化のため2両のみ試作されたもの。



人吉にはこれまた何故かレム5000の5482がひっそりと佇んでいる。
最終検査が五稜郭と書かれておりなぜ熊本の山奥に居るのか謎。


なお、9/28発売のハチロクのキャラソン「スタアライトレイル」のドラマCDにて客車が90系であることが判明した。
(八代〜隼人吉松経由人吉行の寝台急行しらぬひの登場も。急行しらぬいはかつて岡山と熊本を結んだ電車急行)
99系ではなく90系なのかとかどのみち試作番号じゃないかとかいろいろと思うことがあるが諸々含めて続編の情報を心待ちにする。




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